当社メインプロダクト「人工酸素運搬体;OXY-0301」は安全な赤血球製剤の安定供給に寄与する医薬品です。
医療に必要不可欠な赤血球製剤については善意による無償の献血によりほぼ賄われていますが、今後の少子高齢化による献血量減少等への対策が必要不可欠です。
期限切れの献血血液を有効利用したOXY-0301の開発は、血液事業の更なる充実を図るうえで有効な手段であると考えています。
OXY-0301ならではの特徴である『室温での長期保存』『血液型不問』等を活かすことで、赤血球製剤を補完する医薬品として以下のような使用用途が考えられます。 |
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■使用用途
1. 待機手術 / 2. 救命救急
| 赤血球製剤 |
OXY-0301 |
| 冷蔵で3週間保存 |
室温で長期保存 |
| ABO, Rh±等の血液型がある |
血液型不問 |
OXY-0301は赤血球製剤と比較し、上記の特徴があります。
このような赤血球製剤と異なる特徴を活かして、例えば、待機手術時の予期せぬ大量出血に際し血液代替としての使用や、救命救急の際に血液型の照合なしに即座に使用できることなどが考えられます。
3. 各種虚血性疾患の治療薬
OXY-0301は赤血球の30分の1程度の大きさです。非常に小型なこの特徴を活かし、各種虚血部位に酸素を供給することで、従来の赤血球製剤にはない酸素治療薬としての新たな用途が見込めると当社は考えています。
虚血性疾患の例として、脳梗塞がその一つとして挙げられます。
既存の脳梗塞の治療薬と比較して、OXY-0301は従来にない酸素治療薬としての治療法を患者に提供できること、また、脳梗塞発症後の後遺症・介護割合の減少が期待できる薬であると考えています。
脳梗塞による救命救急車での年間搬送人数は日本では約32万人、米国・欧州では約100万人と多く、本製剤は酸素治療薬として非常に有望な使用用途があると見込んでいます。
4. 災害等備蓄用血液
赤血球製剤の保存期間は冷蔵で3週間である為、災害等に対する備蓄は困難な状況にあります。
OXY-0301の特徴である「室温で長期保存」を活かすことで、緊急時の災害備蓄用血液代替という使用用途もあると当社は考えています。
また、国内外における医療過疎地域での利用も見逃せません。地球全体で考えると、輸血を含め最新の医療を受けることができる地域はごく一部の先進国に限られます。アフリカ、東南アジアの大部分、中南米、中国、西アジアのユーラシア内陸部、それに島嶼部では輸血用血液の供給体制と備蓄は不十分で、輸血時の感染も高い確立で発生しているといわれています。このような地域においても、OXY-0301の価値と可能性は大きく広がるものと考えています。 |
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■ニプロ(株)と将来製造に関する契約締結
オキシジェニクスはニプロ(株)と将来製造に関する業務提携契約を2006年5月に締結しました。オキシジェニクスはニプロ(株)という、製品化から販売に至るまでの強力なパートナーを得ることができました。
大学からの技術移転を終え、当社京都研究所ではOXY-0301の治験薬GMP製造に着手しました。「オンリーワンの技術」をオキシジェニクス独自で確立したことで、将来ニプロ(株)が行う大量製造へのスムーズな技術移転を可能にしています。
今回の契約によりニプロ(株)は、2007年からOXY-0301のGMP準拠製造プラントの設計を開始、2009年からOXY-0301治験薬の製造を開始致します。両社は、OXY-0301の研究開発に対しての情報交換、サポートを以前より強化して行いながら、大量製造、実用化へのステップを、手を携え登ることになります。
また、海外戦略においても、ニプロ(株)の強力かつ広範な海外ネットワークを活用し、協力体制を組みながら推進していくことも今後検討していきます。 |